ひいらぎしおんのユートピア

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低身長の救世主 ~イリザロフ法~

はいどうも ひいらぎです。

前回は身長についてあれこれ話していきましたね。

その中で、一番印象に残ったであろうイリザロフ法について

詳しくお話していこうかと思います。

 

簡単に言うと手術で骨を伸ばし、身長を伸ばすといった

画期的な治療法です。

治療法といっていいものか…www

 

では、気になる点について順にお話していきましょう。

イリザロフ法とは…?

イリザロフ法とは、これを発明したロシア人医師の名前が冠せられた骨折治療のこと。

低身長の人や、骨の変形矯正・事故などにより、

失われてしまった部分の骨の再生などに対して行われる手術です。

病気などで生まれつき背が低い人に対しても効果があります。

ただ、専門的な手技と豊富な経験が必要で、

大学病院でもイリザロフ法を扱える医師はほとんどいないのが現状です。

つまりそれだけ難しい手術だということですね。

 

では具体的にどういった治療をするのかお話していきましょう。

 

どういった治療法…?

前提として、骨折したときのメカニズムを利用します。

身長を伸ばすということは骨を伸ばすことを意味します。

 

骨折したときに、骨と骨の間に仮骨という柔らかい骨が作られます。

時間がたっていくと、仮骨が骨と骨をつなぎ普通の骨となります。

これを利用して、骨を伸ばすことができます。発想がすごいですよね。

また、変形した骨などもまっすぐに矯正することも可能です。

いわば再生医療といったところでしょうか。

 

一度骨を切断して人為的に骨折した状態を作ります。

しばらくすると仮骨が作られるので、骨折した部分を少しずつ伸ばします。

そうすることで骨と骨の間が広がっていくので、どんどん仮骨が作られます。

時間がたてば普通の骨に戻るので、文字通り骨が伸びるんです。

ただ、1日に0.5mm~1.0mm程度しか伸ばすことができません。

神経やほかの組織の再生が追い付かなくなるからです。

 

手術を行うとき、「創外固定器」という装具を使用して骨を伸ばしていきます。

骨を正しい方向に伸ばすのに必要なものです。

この装具を取り付ける手術は難しいものだが、傷跡などはあまり残らないようです。

また、細かくコントロールして骨を伸ばすことができるので強みですね。

手術後も、

それほど体に負担はかからず、翌日からリハビリができるのも良い点です。

 

どのくらいの期間,治療費…?

 伸ばしたい長さにもよりますが、

1日に0.5mm伸びるとして1cm伸ばしたいと仮定しましょう。

まず骨を伸ばす処置に20日間かかります。

そのあと、しっかりと仮骨がくっつくために成熟させる期間を設けます。

これが延骨処置の2倍かかるので40日間ですね。

 

つまり1cm伸ばすのに約2か月はかかる計算です。

良し悪しは個人差がありますが、しっかりと骨として機能するので

信頼性は高いのではないでしょうか。

 

治療費はというと、場合によっては保険適用外なので全額負担です。

低身長の病気や、何らかの理由がある人は適用されることもあります。

これも一概には言えませんが、700万~1000万と超高額です。

でも、身長を伸ばせるなら!っていう人も中にはいそうですね…。

 

デメリットは何がある…?

やっぱり手術を行うので、何かしらの危険性はあるのが当然ですね。

先ほど傷が少ないといいましたが、そこからの感染症が起きることもあるので

しっかりとケアをしなくてはなりません。

また、創外固定器を取り付けるので、動いたりするのも一苦労で、

骨の成熟までずっと外すことができません。

精神的なストレスを感じることもあるようです。

 

術後すぐにリハビリができることは魅力的ですが、

運動能力であったり、そうした筋力等が衰えてしまいます。

3年程度で元の運動能力に戻りますが…。

なかなか長いですね。

 

参考としてより詳しくまとめてくれているサイトがあるので

もっと知りたいという方はこちらをご覧ください。

イリザロフ法

 

 

以上 しおんでお送りしました。